2022年度 第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試

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2022年度 第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試

2022年度 第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試

今回は、「第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試」の実施結果を踏まえたこれから約1か月で考えられる効果的な共通テストの対策指導について、ご紹介させていただきます。
各教科・科目について、模試の結果分析をもとに、全国的な傾向として差がついた問題を取り上げ、その対策について述べています。生徒にとっては、取り組んだ問題を振り返り、仕上げの確認まで行うことで、「十分に対策できた」という試験会場での自信につながることが期待できます。ぜひご覧ください。

※問題・集計結果データともに、2022年度 第3回ベネッセ・駿台大学入学共通テスト模試を用いて分析しています。

実施結果を踏まえた共通テスト対策指導のご提案

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共通テスト対策指導のご提案「国語」

  • 国語
    文章に明示されていない内容を推論する設問で、各学力層で差がつきました。
    共通テストでは、異なる種類や分野の文章などを組み合わせた複数の題材による出題が見込まれます。このような問題では、それぞれの文章の論旨を捉え、設問の指示に沿う形で情報を取り出したり関連づけたりすることがポイントです。

共通テスト対策指導のご提案「数学」

  • 数学Ⅰ・A
    日常生活の場面設定において、問題文から必要な情報を読み取り数学化する問題で、各学力層で差がつきました。
    共通テスト本番までの演習においては、文章から必要な条件を読み取る問題、日常生活の場面設定の問題などに積極的に取り組み、読解力や数学化する力を強化していくことが大切になります。
  • 数学Ⅱ・B
    見通しを立てながら知識を結び付けて解く問題で、各学力層で差がつきました。
    共通テスト本番までの演習においては、既知の情報と未知の情報を見極めて方針を立てな がら知識を活用する問題、図形の形状から条件を読み取る問題などに積極的に取り組み、知識を活用する力や図形を把握する力を養成していくことが大切になります。

共通テスト対策指導のご提案「英語」

  • 英語(リーディング)
    記事を読み、要点をポスターの形式に整理する問題で、各学力層で差がつきました。
    身近な話題やなじみのある社会的な話題に関する記事・資料などのまとまった英文を読んで、パラグラフの要旨(「一言メモ」を書くことが有効)やパラグラフどうしの関係性を意識したり、概要を考えたりする演習を続けるとよいでしょう。
  • 英語(リスニング)
    講義全体と図表の内容を総合して判断する問題で、各学力層で差がつきました。
    ワークシートを埋める、音声と図表を総合して判断するといった一連の流れに、類題演習を通して慣れておくことが大切です。

共通テスト対策指導のご提案「理科」

  • 生物基礎
    知識を踏まえて考察する問題で、各学力層で差がつきました。
    見慣れない図表やグラフを用いた考察・推論問題において解答に必要な知識を引き出せるよう、入試問題などで、関連する知識を引き出す演習を行うことをお勧めします。
  • 化学
    グラフから硝酸カリウムの析出する温度を求める問題で、各学力層で差がつきました。
    2022年に行われた共通テスト「化学」(本試)でも、グラフを用いた出題があり、難易度の高い問題になっていました。共通テスト本番までの期間で、図やグラフから情報を読み取る問題の演習を積むことをお勧めします。

共通テスト対策指導のご提案「地理歴史、公民」

  • 日本史B
    年表と史料を関連づけて考察する問題で、各学力層で差がつきました。
    これからの1か月では、表やグラフなどさまざまな資料を用いた問題演習を重ねるとともに、問題演習を通して知識事項を確実に習得することが大切です。限られた時間のなかで情報を整理し、確かな知識をもとに解答する練習を重ねることも大切と思われます。
  • 世界史B
    資料の内容と、知識・地図を結びつけて考察する問題で、各学力層で差がつきました。
    共通テスト本番までの1か月で、資料を用いた実戦的な問題演習を重ね、「資料で何を述べているのか、表しているのか」という視点や、「知識と関連づけて考える」という視点で学習をすすめることが大切です。
  • 地理B
    ステップをふんで考える資料読解問題で、各学力層で差がつきました。
    共通テストでは、細かい知識ではなく、世界を大観して傾向をとらえることが重視されています。自然環境と関連させて、産業や人口などの系統的な内容を確認するなど、断片的な知識をつなげる練習を重ねることが大切です。
  • 現代社会
    アメリカの政治制度の知識と文章の読解を求める問題で、各学力層で差がつきました。
    実戦的な問題演習を重ねるなかで、正解率が低い分野があれば、その分野に関する既習事項を改めて整理しなおし、苦手分野をなくすように準備しておくことが大切です。既習の知識のみでは解答できないこともあるので、限られた時間のなかで解答に必要な情報を資料から見つけ出し、根拠を持って正解を判断する練習を重ねることをご提案します。
  • 倫理
    日蓮の思想について、資料と合わせて考える問題で、各学力層で差がつきました。
    共通テストまでの期間では、実戦的な問題演習を重ねるとともに、思想が生まれた背景や他の思想への影響、さらに相互の関連性について整理し、思想の理解を深めるようご指導されることをおすすめします。短時間で長文を読み、その要旨を的確にとらえる演習を繰り返すことも大切です。
  • 政治・経済
    抽象的概念を具体的事例で考察する問題で、各学力層で差がつきました。
    模試や問題集で正解した問題であっても解答する際に曖昧な部分が残っていないか解説でしっかりと確認し、改めて教科書や資料集で知識を整理することが重要となります。

2022年12月15日 公開