指導事例【国語】2024年 共通テストを見すえた、高2の3学期~高3の1学期の指導

共通テストを見すえた、高2の3学期~高3の1学期の指導

指導事例 vol.032

さまざまな学校課題や指導テーマに対して指導を工夫されている先生方に取材を行い、その実践をご紹介する連載企画「指導事例」。 今回は、2024年共通テストを見すえた高2の3学期~高3の1学期のご指導について、お話をうかがいました。ぜひご覧ください。

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丁寧な導入で早い段階に共通テスト形式の問題に触れさせる

国語(古典)
共通テストを見すえた、高2の3学期~高3の1学期の指導
近畿地区 公立A高等学校
【学校情報】
近畿地区を中心とした国公立大学へ進学を希望する生徒が多い。本校も国公立大学進学を目指すように指導を行っている。

01. センター試験と共通テストの違い

基本的なことはセンター試験と変わりませんが、共通テストでは読む量が圧倒的に増えました。膨大な量の問題文からキーワードやキーセンテンスを見つけて設問との関係を見抜く力、本文全体の要旨を捉える力、複数の題材を読んで比較し、解答判断に至る根拠を見つける力などを養う必要があります。加えて試験本番では、素早く的確に処理する力と、80分間集中して取り組む力が必要であります。共通テストでは分量増や、さまざまな出題形式に対応できる学習や指導が必要になると思われます。

02. 共通テストに向けた準備は高2の12月からスタート

共通テストでは「これだけの分量を読まなければならない」ことを早く自覚させるために、高2の12月から共通テストに向けた準備を始めました。まずは共通テスト形式に触れることをこの時期の指導のねらいとしました。なお、高2段階であることを考慮して、授業の中で『重要問題演習』に取り組み、解答選択の根拠についてグループ学習を行うなど、導入期の指導も取り入れました。

『2024重要問題演習』の一部をご紹介

03. 「語彙力」の習得・育成がポイント

文章を読んで正しく理解し、ポイントを見抜くには「語彙力」が土台として必要になります。生徒間で違いはありますが、スマホの影響からか本を読む習慣が減って、語彙力が乏しくなってきているように感じます。1・2年生の途中までは、出題頻度順にまとめた仕上げ型の教材ではなく、漢字そのものの意味を確認していけるような教材を使って、語彙の曖昧な言葉に出会ったら辞書で確認する習慣を身に付けることが大切だと思います。そしてやはり、読書の習慣を粘り強く呼びかけることが肝要だと思います。


2023年2月 取材
2023年3月10日 公開

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早期からの継続的な実力養成には、『2024共通テスト対策【実力養成】重要問題演習 現代文』『2024共通テスト対策【実力養成】重要問題演習 古典』がおすすめです。共通テストを見すえた多様な素材文と出題形式で構成されているため、「読み方」・「解き方」を身につけることができます。

『共通テスト対策【実力養成】シリーズ(国語)』